資格試験について Pt.1 -英検ー

このブログを読んで頂いている皆さんは、TOEICは受験されたことがおありかと思いますが、
英検はどうでしょう?
英検は合格・不合格なので受験するのが精神的にしんどい、とか、英検は日本だけの資格でTOEICは世界共通の資格だから、とか、英検は時代遅れ(!?)、とかいろいろな理由で、最近は英検を敬遠する方が少なからずおられるようですが、英語学習者にとって英検は英検で良いところのある試験です。

まず、1つ目に、

英検は「レベル別の問題」ということ

英検は5級から1級まで、計7つのレベルに分かれており、級が上がるにつれ、どんどん問題が難しくなりますが、その時その時の自分のレベルに応じた問題にチャレンジすることになるので、自分のレベルに不相応な問題を解くことはありません。そのため、対策も立てやすく、1つ1つの級に合格するごとに自分のレベルが着実に上がっていることを感じることができます。

一方、TOEICは、TOEIC200 点の人も900点の人も同じ問題に取り組むことになります。よって、問題の中には簡単なものも難しいものも含まれます。レベルが高い人には良いですが、まだ英語学習初心者の段階で受けると、まだまだ解けない問題にたくさん取り組まないといけないことになるテストです。


2つ目、

英検は「自分の得意・不得意がわかる」ということ

英検の試験は、結果が「文法語彙・読解・英作文・リスニング」という4つのカテゴリーで、点数が開示されるので、自分の強み・弱みを正確に把握することができます。3級以上の2次試験においても、「文法語法・発音・アティテュード」、1級であれば、「ショートスピーチ・インターアクション・文法語法・発音」というように評価対象が分かれています。そのため、目標とする級に合格するためにはどこを重点的に勉強したらよいかということがわかり、結果として英語力の向上につながります。

一方、TOEICは、リスニングセクション・リーディングセクションという2つの分類しかなく、しかも、その点数はETS独自の方法によって調整が加えられているので、TOEICの結果の点数からは、どこをどうしたら良いのか、ということは非常にわかりにくいと言えます。

3つ目、

英検は「発信力も問う試験である」ということ

英検は3級以上は2次試験というものがあり、英語での面接があります。
この面接においては、カードを見て質問に答えるだけでなく、自分の意見を英語で伝えることが必要となります。この2次面接に受かるためには、英語を単に知識として持っているだけではなく、実際にその英語を使って自分の考えを伝えることが必要です。

また、1級・準1級は英作文があります。2級以下では、語句の並べ替え英作文があります。
1級の英作文の配点は28点もあり、全体の約4分の1を占めます。この英作文を克服せずには、合格は難しいと言えるでしょう。
2級以下の並べ替え英作文に関しては、文法力を問う問題というように理解されていることが多いようですが、問題となる日本文を読んで、それを英文に直す、と言う点では、十分に英語での発信力を問う問題と言えます。以前にもお話しましたが、正しい文法で英文を組み立てるということは、発信力を鍛える第一歩なのです。


一方、TOEICには、面接も英作文もありません。以前は、「スピーキング力・ライティング力はリスニング・リーディング力に比例して高くなるので、TOEICのスコアで十分参考となる。」という説明がETSからされていたように記憶していますが、最近、スピーキング・ライティングテストというのができました。コンピューターで受けるテストですが、まだ、それほど普及していないというのが、現状かと思います。
スピーキング・ライティングテストを受けるというのも1つの方法ですが、これも点数がETS独自の方法によって調整されているので、点数からは、どこをどうしたら良いのか、ということはこれまたわかりにくいと言えます。


まとめ

以上、3つの観点から、英検は英語学習者にとって非常に価値のある資格試験というようにBig Rは認識しております。レベル別の問題の方が学習段階においては効率的であり、自分の弱点を正確に知ることは、レベルアップの第一歩です。そして、せっかく勉強した英語も自ら情報発信できるレベルではないと、本当の英語力とは言えません。せっかく英語を勉強しているのだから、是非、TOEICだけでなく、英検もチャレンジしていただいて、より早く、より高いレベルの英語にたどりついていただければと思います。それに、「TOEICのスコアは高いけど英検は受けたことがない。」というよりも、「TOEICの点数も高いけど、英検もしっかり持っているよ。」と言う方が魅力的でもありますね

ちなみに、TOEICと比べた際の英検の魅力をお話しましたが、決して英検の方がTOEICより良いというわけではなく、英検は英検の良いところがあり、TOEICはTOEICで良いところのある試験であるということを、ご理解いただきたく思います。

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この記事へのコメント

  • yourfriend R

    無駄がなく、わかりやすい文章ですね。
    論理構成もしっかりしていて感嘆です。
    英語学習者でない私でも、TOEICと英検の受験メリットや、概要が掴めた気がします。
    たまにこういう文章があると、Change of pace?
    ハッとさせられますね。
    2010年02月01日 11:26

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