このシリーズの良いところは何と言っても、巻末のWORD LISTが充実していることです。Level1・2にはお話の中のすべての単語が掲載されており、Level3以上は、中学校学習単語以外すべての単語が載っています。多読の際は辞書を引かないというのが原則ではありますが、ついつい気になる単語がある時には、気軽に巻末でチェックすることができます。Oxford Bookwormsや、Penguin ReadersにもWORD LISTはありますが、あまりにも掲載数が少ないので、知りたい単語が載っていないというようなことがほとんどですが、ラダーシリーズであればその心配はいりません。ただ、単語の意味は日本語で説明されていますので、上級者にはその辺が物足りなく感じられるかもしれません。
また、このシリーズは日本の出版社ですから、日本のお話や日本文学の英訳が多く発行されているのもポイントです。皆さんおなじみの日本昔話から「ごんぎつね」や「手袋を買いに」、「我が輩は猫である」や「こころ」、「源氏物語」と充実しています。知っているお話の英訳であれば読みやすいですし、あのお話は英語ではどのように言うのだろうと考えながら読むのも楽しいと思います。
それ以外にも、世界の文学、小説、伝記、ノンフィクションと様々なタイプのお話がありますので、Oxford Bookwormsや、Penguin Readersで読みたいものが見つからなかった時はこちらのシリーズをチェックするのも良いと思います。
これが源氏物語で「夕顔」

源氏物語 夕顔 Stories from The Tale of Genji Yugao (ラダーシリーズ Level 4) - ステュウット・ヴァーナム−アットキン
こちらは「若紫」

Stories from The Tale of Genji Wakamurasaki 源氏物語 若紫 ラダーシリーズ - ステュウットAヴァーナム-アットキン
これが「こころ」

Kokoro こころ ラダーシリーズ - 夏目漱石, R.F.ズフェルト
ごんぎつね。私は学校(高校)の教材としても使っています。

ごんぎつね Gon, the Fox (ラダーシリーズ Level 1) - 新美 南吉, マイケル・ブレーズ
ノンフィクションも充実。私はこれでビートルズの歴史を知りました。

ビートルズ・ストーリー The Beatles' Story (ラダーシリーズ Level 4) - ジェイク・ロナルドソン
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