Vocabulary Builder 語彙力増強 Part2 -語源を探求しよう!-

前回、語彙力を増強する方法として、「語源を学ぶ」という方法、そして、''Instant Word Power''という本をご紹介しましたが、今回ご紹介するのは、同じ著者、Norman Lewis氏による ''Word Powe Made Easy''。 この ''Word Powe Made Easy''、''Instant Word Power''と同様、たくさんのドリルを含んでおり、そこでの演習を通じて単語を覚えていくようにできていますが、もともと英語のネイティブスピーカーが、TIMEやNEWSWEEKなどに出てくる難しい単語を覚えるためのものとして作られていますので、ここに出てくる単語はTOEIC対策というようり、英検1級対策というレベルになります(皆さんもご存知かもしれませんが、英検1級の語彙問題には非常に難しい単語が出てきます)。 本来、単語を覚えるのには、本を読んで、そこで出会った単語を覚えていくというのが1番良いのですが、このレベルになると、多読で覚えるといっても、その単語に出会う頻度は多くはないのに加え、いわゆる固い言葉の割合が増えてきます。 難解であることに加え、出会う回数も少なくなるため、自分の専門領域の用語であればよいのですが、それ以外のものになると、どうしても覚えることが難しくなってきます。そこで、語源からの学習が1つの効果的な方法になってきます。単語の成り立ちから学ぶことで、より記憶に定着させるとともに、その単語をより良く理解…

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Vocabulary Builder 語彙力増強 Part1 ー語源を知ろうー

英語という言語は、基本的にギリシャ語・ラテン語がルーツとなっています。そして、英単語というのは、それぞれ意味を持つ接頭語(prefix)・語幹(root)・接尾語(suffix)の組み合わせから成り立ちます。日本語の漢字も、人偏、魚偏、草冠、三水偏というように、漢字成り立ちに意味がありますが、英単語も同様です。 今回は、この語源を知ることによって、語彙を増やしていくという勉強方法、およびペーパーバックをご紹介します。 例えば、皆さんが知っている''bicycle''、この単語は、どのように成り立っているかというと ラテン語で2を示す ''bi'' + ギリシャ語で車輪を示す ''kyklos'' が変化した ''cycle'' が組み合わさっているので、2つの車輪という意味で、「二輪車」 ⇒ 「自転車」となります。 では、一輪車は?? 同じく、ラテン語で1を示す ''uni''+ ギリシャ語 ''kyklos'' が変化した ''cycle'' を組み合わせて、''unicycle''。 同じく、三輪車は、ラテン語で3を示す ''tri''+ ギリシャ語 ''kyklos'' が変化した''cycle'' を組み合わせて、''tricycle''、となります。 ''uni''・ ''bi''・ ''tri'' という接頭語''prefix''はとても有名ですが、皆さん、この接頭語を使った単語を他にご存知ですか? ''triangle''もそうですね…

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やっぱりシェイクスピア??

世界で最も出版されている本は、聖書でその次がシェイクスピアだそうです。 ハムレット、ロミオとジュリエット、ベニスの商人等は日本人でもとても有名ですね。 皆さんの中にも、やはり英語を勉強しているからにはシェイクスピアを英語で読みたい、と思っている人がおられるのではないかと思います。 ただ、実際に読むのは難しそう、とか、戯曲って読みにくいのでは?と思う人も多いのではないかと思うので、今回は、そんな皆さんに、シェイクスピアをストーリー仕立てに書き直したGraded Readersを紹介します。 以前も、書きましたが、Graded Readersは、レベルごとに使わる単語が限られているので、皆さんのレベルに合わせて読み始めることができます。 まず、第1段は、ペンギンリーダーズから、「Tales from Shalespeare」。 ここに収められているのは以下の7つの物語。 The Tempest A Midsummer Night's Dream Much Ado About Nothing As You Like It The Merchant of Venice Macbeth Twelfth Night, or What You Will Tales from Shakespeare (Penguin Reading Lab, Level 5)Prentice Hall College Div Charles Lamb Amazo…

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Murder on the Orient Express

世界中で、聖書とシェイクスピアの次によく売れていると言われているアガサ・クリスティーの作品の中でも、特に有名だと思われるのが、名探偵ポアロシリーズの中の''Murder on the Orient Express''。 この題名を聞いたことがないと言う人はいないのではないでしょうか?? 大雪のために停止したオリエント急行の中で、1人の乗客が刺殺! 刺し傷は12箇所! しかも、ドアは内側からロックされており、窓が開いているが、窓から外に出た形跡はなし。 いったい、犯人はどこへ それとも、このオリエント急行の中に潜んでいるのか? 列車は満席、しかも、乗客は国籍も、身分も全く異なる。 犯人はこの中にいるのか? いるとしたら誰が? 乗客一人一人と話をしていくポアロ。 名探偵ポアロの推理はいかに?? これまた意外な結末が、最後に訪れます。 日本でオリエント急行を有名にするのに大きな役割を果たした作品。 映画も非常に人気がありますが、原作も1度は読んでおいても良いのでは?? 難易度 ★★★★☆ 満足度 ★★★☆☆ Murder on the Orient Express (Hercule Poirot)Berkley Pub Group (Mm) Agatha Christ…

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The Murder of Roger Ackroyd

アガサ・クリスティーが生み出した名探偵エルキュール・ポアロ。 そのポアロシリーズの中でも1,2を争う傑作と言われているのが、この''The Murder of Roger Ackroyd''。 ある日、田舎町「キングズアボット」でファラーズ夫人が、睡眠薬の過剰摂取で死亡。 彼女は殺されたのか? それとも自殺か? その翌日、ファラーズ夫人と親密な関係にあったキングズ・アボットの名士ロジャー・アクロイド氏が書斎で刺殺。 アクロイド氏は殺される前に、シェパード先生に相談事を持ちかけていたのですが・・・??。  そのシェパード先生とゴジップ好きでおしゃべりな妹、キャロラインの住む家の隣には、最近外国人が引っ越してきていました。 その外国人というのは、なんと引退した名探偵、ポアロだったのです。 アクロイド氏の友人であったポアロが調査に乗り込むこととなったのですが・・・。 アクロイドの屋敷にいた人々にはみんな完璧なアリバイがあり・・・。 犯人は一体・・・ この結末は、ミステリーファンには物議をかもし出すこととなったのですが、この作品発表当時はそのくらいインパクトがあったということの裏返しかと思います。 推理小説好きならもちろん、そうでなくても一読の価値はありま…

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I Love Being The Enemy

今回は、ちょっと趣味に走らせていただいて、NBAについての本をご紹介します。 惜しまれながら2004-2005年シーズンを最後に引退したNBAを代表するシューティングガード、インディアナ ペイサーズのレジー・ミラーが94‐95シーズンを通して、自らの日記という形式で発表したのが、この「I love being the enemy」です。この本を読むと、1シーズン丸ごとペイサーズと過ごしたような気分になります。 このシーズン、ペイサーズはフランチャイズ史上初のディビジョンチャンピオンとなりますが、シーズン中、1試合1試合ごとにどんなことを選手が想いながら過ごしていたのかが、レジーの言葉で再現されます。 中でも特に印象深いのは、やはりプレイオフの場面です。 このシーズンのプレイオフ、レジーのキャリアの中でも、1番人々の記憶に残っているであろう、試合があります。 イースタンカンファレンスセミファイナル第1戦、相手はニューヨークニックス、会場はマディソンスクエアーガーデン 4Q残り16.4秒、105-99とペイサーズが6点ビハインド、これからミラータイムが始まります。 まず、マーク・ジャクソンからのインバウンドパスをもらい、左45度からスリーポイントシュートを決めます。 その次、エンドラインからのニックスのインバウンドパスをスティールし、何とレジー…

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The Sky is Falling

以前、シドニーシェルダンの''Master of the Game''をご紹介しましたが、この''The Sky is Falling''もシドニー・シェルダンの作品です。''Master of the Game''より短く、さらに読みやすいので、多読初心者にオススメの作品です。 ストーリーは、アメリカのロイヤルファミリーが一人殺された、というところからスタートします。 売れっ子美人キャスター、ダナ・エヴァンスが調べたところ、1年の間に一族が5人それぞれ不慮の事故で亡くなっているとのこと。これには何かが隠されている、ダナが調査に乗り出しますが、なかなか手がかりを掴めない。そして、あるときを境に命を狙われ始め・・・、大きな黒幕が・・・。 強くたくましい美人の女性が、世界を飛び回り、事件の謎を解く、というシドニー・シェルダンの典型的パターンのストーリーです。すばやい展開に無理なくページをめくっていけます。 英語も非常に読みやすいので、ペーパーバックに慣れるのに、最適の作品です。 はじめてのペーパーバックにも良いでしょう。 多読で力をつけるには、たくさんの英文を読むことから始まります。 少しでもたくさんの英文を読んで、''英語を英語の語順で理解する''ことができるように頑張りましょう。 難易度 ★★☆☆☆ 満足度 ★★☆☆☆ The…

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A Walk to Remember

''First you will smile, and then you will cry -don't say you haven't been warned.'' こんな素敵なプロローグで始まる、現代におけるラブストーリーの名手、ニコラス・スパークスの作品。 主人公は、やんちゃな高校生の男の子。 相方は、真面目な優秀な女の子。 ひょんなことから、やんちゃな男の子がその女の子と恋に落ち・・・。 はじめは、からかわれているのかと思っていた女の子も次第に心を開き・・・。 ストーリーの魅力が半減するといけないので、無骨な男の案内は、これくらいにしておきますが・・・。 ニコラス・スパークスの作品は、この''A Walk to Remember''はもちろん、''The Notebook''、 ''Message in a Bottle''等も、易しい英文で書かれていますので、ラブストーリーが好きな女性(別に女性である必要はありませんが・・・)には、オススメです。 美しい愛の物語に酔っている間に、英語力がUpするなんて、それこそ素敵なお話ですね。 難易度 ★★☆☆☆ 満足度 ★★★☆☆ A W…

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How to win friends and influence people 『人を動かす』

皆さんが日々の生活で抱えている悩み事はどういったものでしょう? 仕事? 友人関係? 夫婦関係? 子育て? あるいはお金? どういった悩みであれ、それは、「人間関係」と言う一言で表されるのではないでしょうか? 今回は、この人間関係をいかに円滑にするか、ということを考えるのに最適な本をご紹介します。  世界中でベストセラーとなり、これまでに1600万部以上売れているデール カーネギーの自己啓発本、『人を動かす』。 世の中に自己啓発本はたくさんありますが、この1冊を読むだけで、他の何百、何千もの本を読むのに匹敵します。 たとえば、 「人はみんな自分が良いことをしていると思っている。」 連続殺人犯、マフィアのボス、大泥棒でさえ、みんな自分がやらなければいけないと思うことをし、自分がしたことが良いことであると思っている。 「名前とは、その人にとって最も心地よく響く音である」 みんな自分の名前を覚えてもらうこと、自分の名前を読んでもらうことが、最高にうれしいことである。 「エンジニアでさえ、仕事で成功するかどうかの85パーセントは人間関係のスキルにかかっている。」 技術力がすべてというイメージのエンジニアでさえ、技術力は出世するかどうかの15パーセントに過ぎず、残りの85パーセントはコミュニケーション能力にかかっている。 上記の例を面白いと思った人はもちろん、そうでない人にも是非、読んでいただきたい1冊です。 詳しくは、この本をじ…

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オバマで学ぶ現代のアメリカ・アメリカの歴史!?

オバマさんのスピーチに魅せられて、演説集を買ったけれども、正直、アメリカの大統領選の仕組みも良く知らないし、政治のことなんて良く知らない、という人は私だけではないと思うのですが、いかがでしょう?? アメリカの政治も良く知っているし、オバマのスピーチにも問題がある、というような博識の方は、今回のブログはお休みしていただいて(笑)、私のように、民主党のロックスター、Barack Obamaに魅せられた人にオススメの本をご紹介します。 今回、ご紹介するのは、多読多聴マガジンの臨時創刊号 『オバマ 「変革」の時代』です。 Hopeに満ち溢れたオバマさんのスピーチは政治や経済に詳しい大人だけでなく、私のような一般人にも非常にアピールするものでした。それは、現地アメリカでも同じで、Audacity of Hope、Change we can believe in、Yes, we can.の掛け声とともに、 普段政治に見向きもしない若者の意識を政治に向け、いわゆる無党派層の掘り起こしに成功しました。 これを機会に、我々日本人も、現代アメリカ、およびアメリカの政治を少し勉強するのも良いことだと思います。なぜなら、コミュニケーションというのは、単に言語の問題ではなく、文化・歴史・経済の相互理解の上に成り立つものだからです。相手のバックグラウンドを知らずに国際理解なんてものはありえません。 『オバマ 「変革…

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オバマ大統領演説

以前、「オバマ演説集」を番外編という形でご紹介しましたが、私以外にも、興味を持った人は多かったようで、どの本屋さんでも、アマゾンでも上位ランキングに顔を出すとともに、同系統の本もたくさん出ました。 1月20日の大統領就任演説を収録したものが、月末からまたまた、たくさん出版されていますが、今回ご紹介する『オバマ大統領演説』が1番内容が充実しているのではないかと思います。 収録されているのは、 1.大統領就任演説 2.ジョージメイソン大での経済対策演説 3.大統領選挙勝利宣言 4.2004年民主党大会基調演説 5.ベルリン演説「1つになる社会」 すべて、全文収録となります。 少し、地味な感じがした1.大統領就任演説、期待はずれ(!?)と言う声もありましたが、こうしてじっくり聞くと、対テロ対策、経済危機対策、国民への協力の要請といったオバマ大統領からのメッセージがしっかり伝わってきます。 3.大統領選挙勝利宣言は以前に紹介したものにも含まれていましたが、前のものは抜粋でしたので、今回、こうして全文聞くことが可能になりうれしい限りです。やはり、全文聞いて初めて、クリアにメッセージが伝わってくるように思います。 4.2004年民主党大会基調演説、あえて何も言うことはありません。 素晴らしい、の一言です。 5.ベルリン演説「1つになる社会」、私はこの本ではじめて聞きましたが、このス…

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Narnia -The Lion, The Witch & The Wardrobe-

ディズニーによって映画化されたC.S.Lewisの傑作児童小説。 Peter, Susan, Edmond & Lucyの4人の兄弟が繰り広げる冒険活劇。 戦時下に空襲を避けるために、4人の兄弟が、ある年老いた教授の家へ疎開することとなりました。 屋敷の中で遊んでいるうちに、不思議なWardrobeを見つけますが、それがなんとNarniaへの扉を持つWardrobeだったのです。 半身半獣のMr.Tamunus、Narniaの王者、ライオンのAslanなど、言葉を話す動物とともに、魔女が支配するNarnia王国を4人の兄弟が救い出そうとする物語です。 4人の兄弟が助け合い、協力する姿は非常に素晴らしく、児童書としてふさわしい魅力のあるものとなっています。 また、英語もきれいで読みやすいものですので、英語学習者に最適です。(ハリーポッターシリーズよりも読みやすいかと思います。) ちなみに、このNarniaシリーズ全部で7巻有り、このThe Lion, The Witch & The Wardrobe は第2巻目となります。 映画化第2弾のカスピアンの角笛 -Prince Caspian-は、実はシリーズ第4巻目となっています。 難易度 ★★☆☆☆ 満足度 ★★★★☆ The Lion, the Witch and the Wardrobe (The Chronicles of Narnia)Harper Entertainme…

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『映画を字幕なしで観れるようになりたい!』 Pt.2

『映画を字幕なしで見る前の段階の練習として、英語字幕で映画を見たら良い。』 ということを聞かれた人は多いのではないのでしょうか? 私が学生の時は、英語字幕が出るビデオプレーヤー(??)みたいなものが売り出され、人気となっていたような気がします。今は、DVDがあるので、より多くの人が自由に英語字幕で映画を観ることができます。 さて、ここで、皆さん、変だ、と思いませんか?? 映画を字幕なしで観ることが目標           英語のリスニング力を鍛える必要有り            リスニングの練習をするべき       英語字幕を見ていたら、リスニングの練習にならないのでは?? だって、それってリーディングの練習じゃないの?? リスニング力を鍛えなあかんのに、なんでリーディングやねん・・・。 ということになるかと思います(関西弁でスミマセン)。 しかし、この英語字幕で映画を観るという方法は、英語のリスニング力アップに効果があります。 それはなぜか 理由は、次のようになります。 リスニングができない主な理由は、実際に話されている英語のスピードについていけない。      実際に話される英語のスピードに…

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The Firm

トム・クルーズが主演した映画、『法律事務所』の原作であり、John Grishamをベストセラー作家へと導いた作品、''The Firm''。 ハーバードのロースクールを卒業したMitch McDeere。 ニューヨークやシカゴの有名法律事務所からもオファーをもらっているMitchが、最終的に選んだのは、メンフィスにある中規模の法律事務所、''Bendini, Lambert & Locke''。 家もBMWも与えられ、学資ローンも肩代わりしてくれ、至れり尽くせりの会社。 これもすべて、優秀な人間に仕事に集中してほしいからだと言い張るが・・・。 上司の不可解な言動、同僚の事故死、FBI捜査官からの情報により、会社に不信感を持ちはじめるMitch。そして、Mitchの身にも危険が・・・。 いったい誰が正しいのか??? 自分はどうするべきなのか??? 英語も読みやすいので、ストーリーの展開に引っ張られてどんどん読めると思います。 まさに、多読に向いている1冊です。 ベストセラーをいくつも持つ作家の出世作。映画を見た人もそうでない人も、1度は読んでおいてもいいのでは?? 難易度 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★☆ The FirmDell Pub Co John Grisham Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

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『映画を字幕なしで観れるようになりたい!』

『映画を字幕なしで観れるようになりたい!』 この言葉、良く聞きます。 『Rさんって字幕なしで映画観るんですか?』 おかげさまで、こういう言葉もよく聞きます。 映画を観て、「英語がわかれば、もっと楽しいのに・・・。」と思う人は少なくないようです。 やはり、「要するに、こういうことなんだよ。」と人伝えで聞くよりも、自分で「こういうことなんだ。」と感じたいということでしょう。 日本では、吹き替えよりも、字幕の方が人気ですが、同様の理由かと思います。字幕では、言葉がわからなくても、本人の声を聞くことができるので、声のトーン、話し方で、雰囲気は直接伝わります。 あとは、「英語さえわかれば・・・。」ということですね。 一方、『この小説、是非原書で読みたい。』という言葉は、あまり聞いたことがありません。 小説も、翻訳で読むよりも、原書を直接読む方が、雰囲気をより感じることができると思うのですが・・・。 よって、おそらく、『映画を字幕なしで観れるようになりたい』と思いながら勉強している人の方が、『この小説、是非原書で読みたい。』といった希望を持って勉強している人より、はるかに多いということは想像できます。 しかし、この目標、別に相反するものでも、相関関係がないものでもありません。それどころか、片方が達成されれば、もう片方も達成されます。要するに、映画を字幕なしで観れるようになれば、英語の小説も読めるようになるし、英語の小説が読めるように…

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The Five People You Meet In Heaven

Tuesdays with Morrieの著者、Mitch Albomの2作目''The Five People You Meet in Heaven''。 死んだ人は天国で先に死んだ人々と会うことができるということは、日本人もよく話するかと思いますが、この小説は、事故で亡くなった遊園地の整備士、Eddieが天国で会う5人の人間との出会いを描いたストーリーです。 ですので、この小説は、人の一生の最後、死の場面からスタートします。 生前、Eddieは戦争で傷を負った膝のせいで自分の人生はうまくいかない、自分はついていない、と言いつづけていましたが、本当にそうだったのでしょうか? それは、天国で彼が会う5人の人間が彼に教えてくれます。 1つ1つの出来事にも、必ず別の見方ができます。 自分が生きている間は、自分の目からしか見ることできませんが、その1つ1つの出来事について、5人が5人の目から見たストーリーをEddieに語ります。 自分の悲劇は、本当に悲劇なのでしょうか? 自分が運が悪い、というのは本当に運が悪いのでしょうか? 一人一人の人生に、たくさんの人生が絡み合い、人生が進んでいきます。 そう、あなたの人生はあなただけのものではありません。 英語は、Tuesdays with Morrieと同様、非常に読みやすいものです。 Tuesdays with Morrieを読んで気に入った人は、是非読んでもらいたい作品です。 難易度 ★★★☆…

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Small Steps

Louis Sacharのベストセラー''Holes''のフォローアップ作品、''Small Steps''。 この作品では、Stanley Yelnatsではなく、同じCamp Green LakeにいたArmpitが主人公で、彼がCamp Green Lakeを出て家に帰ってきた後のストーリーです。 もちろん、Armpitというのは、彼の本名ではなく、''Theodore Johnson''というのが彼の本名です。 Armpit、いや、Theodoreには、5つの目標がありました。それは、 ①高校を卒業すること ②仕事に就くこと ③貯金をすること ④暴力沙汰を避け、少年院に戻るようなことがないようにすること ⑤Armpitという名前を忘れること 「少年院を出た子供たちが、普通の生活に戻るのは、川下から、激しい川の流れに逆らって上流に歩いていくようなものだ。」という女所長の言葉を胸に、なんとか普通の生活に戻る努力をするArmpit。 Camp Green Lakeでの腐れ縁、X-Ray、障害を持つお隣の女の子、Ginny、ポップスター、Kaira DeLeonを中心に話が進みます。 みんな、それぞれに悩みつつ、不器用に前向きにがんばる姿は、誰しも共感できるものではないでしょうか。 英語はHolesと同じく、非常に読みやすいので、Holesを読んで面白いと思った人には是非、オススメしたいと思います。ただ、Holesには謎解きの要素がありましたが、…

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A Christmas Carol

文豪チャールズ・ディケンズのとーっても有名なクリスマスストーリー 貸金業を営むEbenezer Scrooge、 甥っ子がクリスマスの挨拶に来ても、''Humbug(くだらん)''の一言で追い返し、貧しい人々のための寄付もあっさりと断り、周囲の人々がクリスマスを祝っていても、彼は「クリスマスだからといって何がめでたいんだ?」というばかりでした。 そんな彼の元に、クリスマスイブの夜、一人の幽霊が現れます。 それは、なんと7年前に亡くなった彼のパートナー、Jacob Marley。 Marleyは今、いかに自分が苦しんでいるか、いかに過去の自分の行いを後悔しているかを、Scroogeに伝えます。このままでは、Scroogeも自分と同じ運命を辿ることになる。だから、それを防ぐために、翌晩の夜中の1時から、3人の幽霊がScroogeの元に現れる、と告げます。 1人目の幽霊 ー過去のクリスマスー 幽霊は、Scroogeを昔のクリスマスへと連れて行きます。 そこには、クリスマスを楽しむ、Scroogeの姿が・・・。 旧友の姿を見つけ、心躍るScrooge。 そう、彼も昔は今のような冷たい金の亡者ではなかったのです。 2人目の幽霊 ー現在のクリスマスー 幽霊は、Scroogeの知らない場所に彼を連れて行き、今、人々が、どのようにクリスマスを過ごしているかをScroogeに見せます。そこには、Scroogeの甥っ子の姿もあります。Scr…

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Five Little Pigs

アガサ・クリスティーが生み出した、名探偵、エルキュール・ポアロの作品をご紹介します。シャーロック・ホームズの次に有名な探偵(!?)なので、知らない人はいないでしょう。 依頼人は、活発な感じの若く美しい女性。  そして、依頼はなんと16年前に起こった殺人事件の真相を再調査してほしいとのこと。 16年前ある画家が毒殺された。 犯人はその画家の妻。 妻は死刑となったが、当時5歳であった依頼人宛に自分が無実であることをほのめかす手紙を残す。 依頼人は事件後、外国の親戚に預けられ、事件のことを知らずに成長しますが、21歳になって母親からの手紙を受け取ります。母親の無実を信じる娘は真相を知ろうと、エルキュール・ポアロのもとへ。 当時の関係者の証言をもとに、事実の再構築に励むポアロ。 自他共に認める名探偵、エルキュール・ポアロが暴く真相は如何に アガサ・クリスティーの文章は非常にきれいですので、単なる謎解きでは終わらない魅力があります。ページターナーと言われる人々のサスペンスも良いですが、ゆったり、落ち着いて読む推理小説も魅力的です。 20世紀を代表する名探偵ポアロ、是非、原書で読んでみてください。 難易度 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★☆ Five Little Pigs: A Hercule Poirot Mystery (Aga…

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Master of the Game

シドニー・シェルダンという名前を知らない人は、いないでしょう。 昨年、亡くなられましたが、ベストセラー作品をいくつも持つ作家です。 この''Master of the Game''、「ゲームの達人」と題され、日本でも大人気であったかと思います。 親子4代の歴史が、ビジネス、事件、家庭問題、復讐といった様々な要素を絡めながら、世代を超え、国境を越え、激しく、自由奔放に紐解かれます。 英語は非常に簡単ですので、ボリュームに圧倒されそうになるかもしれませんが、一旦読み始めると、スピード感のある展開に引っ張られて、どんどん読めます。正直、4つのそれぞれの物語が続いているというような感がなきにしもあらずですが、さすが、ページターナーと言われるだけあって、確かにどんどんページをめくってしまいます。 私の持っている洋販の案内には、総語数約172,000語となっています。 分厚いペーパーバックを読み終えた後には、ささやかな充実感に包まれ、ペーパーバックを読破したという自信にもつながるでしょう。 多読の目的というのは、「簡単な英文をたくさん読んで、英語を英語の語順で理解する。」ということですので、このシドニー・シェルダンの作品は、英文の量のわりには読みやすいので、多読にはぴったりです。ペーパーバックに慣れるには必須の教材でしょう。 ただ、英語を読むことに十分に慣れている人が、英文を味わって読みたい、原書ならではの深みを味わいたい、と思って読むには、少し…

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