生半可な學者
ポール・オースターの翻訳で有名な柴田元幸先生が1992年に発表したエッセイ「生半可な学者」。講談社エッセイ賞を受賞した本作は、柴田先生が英語に関連する様々な事柄を雑誌に連載したものをまとめたもので、非常に楽しく読むことができます。
英語に関連したものから、英語よりもそのバックグラウンドとなる西洋文化に関連したものまで、例を挙げれば、文学はもちろん、映画や音楽から動物園やパン、果ては、学食やシュレッダーまで(!?)、そして、「なるほど!」と思うことから、笑いを呼ぶものまで様々ですが、1つ1つの章がとても短いので、忙しい日常に疲れた時や英語の勉強に疲れた時に読むと良い気分転換になります。先生も「締め切り前に身の回りの本やらCDをひっくり返して…」ということですので、片肘張らずに是非どうぞ。
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