Stanley Yelnats' Survival Guide to Camp Green Lake

Louis Sachar の”Holes” がベストセラーとなって、Camp Green Lake は閉鎖となったものの有名となり、再度、少年の更生施設として使われるようになりました、という前提で、Stanley Yelnats が当時のことを思い出して、これからCamp Green Lake に行くかもしれない少年たちに向けてアドバイスを送るという趣旨で書かれたのが、この"Stanley Yelnats' Survival Guide to Camp Green Lake" "Holes" の続編としては、ArmpitがCamp Green Lake を出てから2年後の物語である"Small Steps" (http://learnfrombooks.at.webry.info/200812/article_7.html)がありますが、そちらは更生施設を出て立ち直りを目指しているArmpit の思春期の心の成長を描く甘酸っぱい青春小説といった趣であり、それはそれで充分楽しめるのですが、単純に"Holes"の世界をもっと楽しみたいという方には、この”Stanley Yelnats' Survival Guide to Camp Green Lake" がオススメです。 Stanley がどのように考えてCamp Green Lake で過ごしていたのか、とか、Camp Green Lake で気をつけるべきこと、"Holes" の中で触れられなかったいくつかの出来事が書かれており、それ…

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The Boy Who Lost His Face

日本語には、「顔が立たない」とか、「顔を潰された」というような表現がありますが、「顔を失くした少年」、これは、皆さんご存知、Louis Sacharの作品 仲良しの友達がやんちゃなグループに入り、それに付いていったおとなしい少年David。 その子達が近所のおばあちゃんから杖を盗もうとするのに付き合うのですが、なかなか気が乗らない。 結局その子達がいたずらをしているのを見ているだけだったのですが、なんとそのおばあちゃんに呪いをかけられて・・・ 弱気な少年の心の葛藤とそれを取り巻く友人づきあい、淡い恋心、家族関係など、思春期の少年の心の動きをうまく表現しています。 Sacharの他の作品に比べるとやや地味な印象がありますが、これはこれで充分に面白いと思います。 ちなみに、呪いと言っても、Holesのようなプロットを楽しむ作品ではなく、上述のように、思春期の少年の心の成長を楽しむ作品であることを予めお知りおき下さい。 私にとってSacharは、Wayside Story シリーズのようなハチャメチャな面白さも魅力的ですが、こうした少年の心の成長を優しく描くところにあります。個人的には、こういう話は結構癒されます。癒しのSacharと言うべきかわかりませんが、Sacharのそうした面が好きな人には、この本はオススメです。 また、章立ても短いので、多読初心者の方にもオススメできます。 …

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There's a boy in the girl's bathroom.

女子トイレに男の子が なんて子供のころよく言う話ですが、これは皆さんご存知の"Holes”のLouis Sacharの作品 落第していじけているBradley。 先生からも生徒からも疎まれて、完全に開き直っている感じ 指定席はLast seat, Last Low 宿題もテストも全くやる気なし そんなある日、転校生JeffがBradleyの隣に座ることに そして、ほぼ時を同じくして若い女性カウンセラーCarlaが赴任してきて、どの先生からも疎まれているBradleyを担当することに 自分の部屋に置いている動物の人形にしか心を開かなかったBradleyがCarlaとの会話を通して、少しずつ心を開き、良い子になろうと努力していきます 児童書ではありますが、子どもだけでなく、子育て中の親御さんにも是非、オススメです。親世代の方がいろいろ感じることも多いのではないかと思います 問題児のように見えても、心の中では誰かの支え…

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Small Steps

Louis Sacharのベストセラー''Holes''のフォローアップ作品、''Small Steps''。 この作品では、Stanley Yelnatsではなく、同じCamp Green LakeにいたArmpitが主人公で、彼がCamp Green Lakeを出て家に帰ってきた後のストーリーです。 もちろん、Armpitというのは、彼の本名ではなく、''Theodore Johnson''というのが彼の本名です。 Armpit、いや、Theodoreには、5つの目標がありました。それは、 ①高校を卒業すること ②仕事に就くこと ③貯金をすること ④暴力沙汰を避け、少年院に戻るようなことがないようにすること ⑤Armpitという名前を忘れること 「少年院を出た子供たちが、普通の生活に戻るのは、川下から、激しい川の流れに逆らって上流に歩いていくようなものだ。」という女所長の言葉を胸に、なんとか普通の生活に戻る努力をするArmpit。 Camp Green Lakeでの腐れ縁、X-Ray、障害を持つお隣の女の子、Ginny、ポップスター、Kaira DeLeonを中心に話が進みます。 みんな、それぞれに悩みつつ、不器用に前向きにがんばる姿は、誰しも共感できるものではないでしょうか。 英語はHolesと同じく、非常に読みやすいので、Holesを読んで面白いと思った人には是非、オススメしたいと思います。ただ、Holesには謎解きの要素がありましたが、…

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Sideways stories from wayside school

前回、ご案内した「Holes」の作者Louis Sacharによる、これまたとっても楽しい作品。平屋建て30教室になるはずの小学校が、工事のミスで、1フロア1教室の30階建てになってしまった(!?)小学校でのストーリです。 実は、「Holes」よりさらに面白く、とーっても個性的なキャラクターがつむぎだすストーリーは、「Holes」よりもさらにぶっ飛んでいます。もちろん、この本が、アメリカの小学校の実態ではありませんが(笑)、正直、「アメリカの小学生はこんなのを読んでいるのか・・・。」と驚いた記憶があります。 おそらく、日本の児童書にこんなストーリーのものは存在しません。子供のときから、こんなストーリーを読んでいるアメリカは日本とはやっぱり違う、という感じがします。(別に良い、悪いの話ではありません。) アメリカの文化や歴史を勉強するより、この本を1冊読む方が、アメリカを理解できるかもしれません。英語学習のためだけではなく、異文化理解にも役に立つ1冊です(笑)。 ちょっと、大げさに書いてしまいましたが、それくらい、インパクトのある面白い小説です。 「Holes」より小さい子供向けのストーリーですので、章立ても短く、1フロアごと30章に分けられていますので、非常に楽に読み進められます。  この「Wayside school」のシリーズは、第2弾「Wayside schoool is falling down」、第3弾「Wayside school gets a litt…

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Holes

英語多読をしている人で読んでいない人はいないと思われるLouis Sacharの出世作。 アマゾン洋書コーナーでも常にベストセラーとなっているこの作品で、SacharはNewbery賞を獲得。 この作品は、とってもツイテナイ主人公Stanley Yelnatsが、無実の罪で捕まえられ、少年院に送られるところからスタート。入った少年院でさせられることは、灼熱の大地に、毎日ひたすらある一定の大きさの穴を掘ること。これが青少年の更生に向けてのプログラム あるいは、それもこれも、No-good-dirty-rotten-pig-stealing great-great-grandfatherのせい とっても読みやすい英語と、「えー、そうなん!」というボケやオチに引っ張られて、どんどん読んでいけるので、洋書デビューにも最適。 内容については、これ以上触れませんが、とても楽しく読める1冊です。 ちなみに、この主人公、Stanley Yelnats は、前から読んでも、後ろから読んでも・・・です。 この作品に出てくる人物の一人、Armpit(!?)を主人公に続編、「Small Steps」もあり、こちらもオススメ。 なお、今後、各洋書にBig R 独自の評価を5段階でつけていきます。ただ、あくまで、個人的な感覚ですので、感じ方には差があると思われます。…

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