Wonder

アイスクリームを食べて、自転車に乗って、TVゲームをしてという普通の10才の男の子、オーガスト。でも、彼は普通の男の子とは違って、学校には行っておらず、他人に顔を見せることもほとんどない。 そんなオーガストがついに学校に行くいう物語です。 オーガストもドキドキですが、両親、姉、教員、クラスメート、みんな緊張です。子どもならではの問題や人間の心の狭さが出てくるところもありますが、勇気や優しさ、そして笑いもたくさんあるので、楽しい読書体験になること間違いなしです。 一見普通じゃない、普通の男の子の普通以上の成長物語。心暖まるお話です。 オーガストの顔の障害がどういったものであるかは、これまでに何度も手術を繰り返したということ以外、語られません。 顔の障害が問題というわけではないということですね。 私はまだ見ていませんが、映画もあるそうです。 満足度 ★★★★★ 難易度 ★★☆☆☆ Wonder - Palacio, R J

続きを読む

The Magic Strings of Frankie Presto

伝説のギタリスト、Frankie Prestoの一生。 スペインで生まれて、単身アメリカに渡り、修行を積み、エルビス・プレスリーとも演奏して、自らのヒット曲も放って、ウッドストックでも演奏、そして突然蒸発。 まるで、実在の人物のようですが、これは、Mitch Albomが生み出した架空のギタリストです。 上述のエルビス・プレスリーやらキャロル・キング、トニー・ベネット、KISSといった実在のミュージシャンが物語に登場するので、読書中も実在の人物と勘違いしそうになり(良い意味で)、ついつい物語に引き込まれてしまいます。 Frankie Prestoの孤独な生い立ちから衝撃的な死までのドキュメンタリーのような面を持ちながらも、そこはMitch Albom、見事に心温まるストーリーに昇華しています。読後感はいつものMitch Albomです。私は音楽が好きなので、特に登場するミュージシャンにも興味を持って読みましたが、特に音楽が好きではない人でもMitch Albomが好きな人、ヒューマンストーリーが好きな人にはオススメできます。 ちなみに、この作品は、Mitch Albomの作品の中で最長のものとなりますが、他の作品と比べて特に負担となることはありません。他の作品同様に楽しく読めるはずです。 難易度★★★☆☆ 満足度★★★★★ The Magic Strings of Frankie Presto: A Novel - Albom, Mitch

続きを読む

RED -My Uncensored Life In Rock-

今回は趣味のロックのお話です。 近年、ロックミュージシャンの自伝が続々と発売されており、音楽ファンとしてはついつい興味をそそられ、音楽的な背景はもちろんですが、多くの場合、そのロックで破茶滅茶な発言を楽しく読んでいますが、今回紹介するのは、Van Halen の元リードボーカリスト、サミー・ヘイガーの自伝。興味がある人はお付き合いください。 サミーが貧しい家庭で生まれ育ったところから、Montroseでのデビュー、ソロアーティストとのしての活躍、そして、何よりVan Halenとの大成功、そして決別、再びソロアーティストとしての活躍というのが時系列に沿って、プライベートでの生活も含めて赤裸々に語られています。 多くの人が、Van Halenの部分に興味を持つと思いますが(実際、Van Halen時代に多くのページが割かれています)、いわゆるロックバンドの問題からVan Halen兄弟の抱える問題まで見事なまでに暴露されています。ドラッグ・アルコール・セックスに関してはある程度、予測されている人も多いとは思いますが、ライブ盤”RIght here, RIght now”が完全に録り直されたものということは、この自伝で知る人がほとんどかと思います。私もそうです。発表当時、エディーは録り直しは一切していないとインタビューで公言していましたからね。 私はサミー・ヘイガーの大ファンでサミー・ヘイガー在籍時のVan Halenが世界最高のロックバンドだと信じて疑わない人間ですが、サミーに…

続きを読む

The next person you meet in heaven

Mitch Albomは私のお気に入りの作家で、これまでにこのブログでも何度も紹介してきましたが、今回紹介するのは、"The next person you meet in heaven"、何と"The five people you meet in heaven"の続編です。前作から15年を経ての出版です。 "The five people you meet in heaven"も、もちろん、以前、このブログでも紹介しました。https://learnfrombooks.at.webry.info/200812/article_8.html 遊園地で遊具のメンテナンスが仕事のEddieが、故障して落下してきた遊具から少女を救って死亡し、死後、天国で5人の人に合うという物語です。 自分の人生はついていないと信じて疑わなかったEddieが天国に行ってから気づいたことは…というお話です。 今回紹介する"The next person you meet in heaven"は、そのEddieに助けられた少女、Annieが物語の主人公です。物語の形式は前作と同じで、懐かしくも嬉しく読み進めることができます。ストーリーは、今回もなかなかショッキングなスタートですが、最後は、前向きな気分になれます。前作同様、自分の人生を見直すことにも繋がります。 いつものMitch Albomですが、これがベストではないでしょうか。 難易度 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★★ The Ne…

続きを読む

At Zero:The final secrets to “Zero limits” The quest for …

前回、ハワイの「HO’OPONOPONO」を紹介した「Zero Limits」を紹介しましたが、この本には続編があります。 それが、「At Zero:The final secrets to “Zero limits” The quest for miracles through HO’OPONOPONO」 I love you. I’m sorry. Please forgive me. Thank you. の4つで自分の世界が変わるというように言いましたが、もう1つ私のエピソードを紹介したいと思います。 先日、もう10年以上前に辞めた勤務先の上司から連絡がありました。久しぶりに会いたいとのこと。 ただ、我々は5年間一緒に働きましたが、最後はお互いに余り良い関係ではありませんでした。ですので、正直なところ、気不味いというか有難迷惑というか、あまり気の進むものではありませんでしたが、なぜか会わなければいけないような気がしました。 しぶしぶ、約束のコーヒーショップで顔を会わせて近況報告を終えると、何と今の勤務先を定年退職した後、その仕事を私に引き継ぎたいとのこと。まだ内部の確約が取れているわけではないが、今の仕事内容から今後の発展を考えると私以外には思い付かなかったとも。 突然のことで驚き以外何ものでもなかったのですが、これも、前回同様、ラッキーとも、偶然とも言うことができます。あるいは、時間がお互いのわだかまりを溶かしたという表現も可能でしょう。ホオポノポノの観点から…

続きを読む

Zero limits

I love you. I'm sorry. Please forgive me. Thank you. この4つの言葉を唱えるだけで、あなたの抱える問題が消えると言われたら信じますか? 精神を病んで凶悪犯罪を犯した患者がたくさんいるハワイの刑務所で、実際に患者を診察することなしに、その4つの言葉を唱えて治療した人がいると言われたら信じますか? もし、この話をはじめて聞いたなら、「そんなバカな。」とか「何を言っているんだ。」という反応になるかと思います。 でも、そのハワイの刑務所の話は実話です。治療した人は心理学博士であるイハレアカラ・ヒューレン氏です。 このイハレアカラ・ヒューレン博士が用いた方法は「HO'OPONOPONO(ホ・オポノポノ)」と呼ばれるもので、ハワイに古くから伝わる問題解決法なのです。そして、博士が使っているのは、その「HO'OPONOPONO(ホ・オポノポノ)」の中でも、「Self-Identity through HOOPONOPONO」と呼ばれるものです。 詳しくは、この本を読んでいただくのが一番ですが、あるいは、この本を読んでいただいて、セミナー(日本でも開催されています)に参加するのが一番ですが、簡単に言うと、以下の通りです。(私の理解する範囲にはなりますが…) ①自分の目の前に現れる問題というのは、すべて自分の記憶が引き起こしているものだ。 ②よって、問題を解決するには、その自分の記憶を消去しなければならない。 ③その記憶を消す方法は…

続きを読む

Oxford Bookworms -Factfiles-

今日も再びGraded Readersについてお話しします。 前回のブログでもお話ししたように、通常、Graded Readersは小説を易しくリライトしたものになりますが、科学や社会問題、地理や歴史、偉人の伝記などのノンフィクションを扱っているシリーズがあります。それが、Oxford Bookworms Factfilesです。 通常のOxford Bookwormsと同様の形式で短くまとめられてはいますが、Levelは1から4となっています。Level5や6はありませんが、内容が濃く、中身が非常に充実していますので、十分に読み応えがあり、知的好奇心を十分に刺激してくれます。小説が苦手な人はこのBookworms Factfilesがオススメです。そして、私が非常に興味深く読んだものの1つが、『Martin Luther King Jr.』 米国の黒人差別は今も問題になっていますが、20世紀中盤まで合法的に黒人差別があったことは知っていた方が良いと思います。 そして、その黒人差別に立ち上がったのが、このMartin Luther King Jr.で、その過酷な道のりが描かれています。 Martin Luther King: Stage 3 (Oxford Bookworms Library Factfiles) - McLean, Alan C. 同じく、1980年代までアパルトヘイトと呼ばれる人種隔離政策を実行していた南アフリカ共和国からアパルトヘイトを撤廃させ…

続きを読む

やっぱりGraded Readers

英語学習者向けにリライトされたGraded Readers、今日ではOxford BookwormsやPenguin Readersなどが大手書店で簡単に手に入るようになり、英語学習者にとっては非常に有難い限りです。Graded Readersの良いところは、何といっても語彙制限がされているので、自分のレベルにあった本を選べば、辞書を引く必要性がほとんどないままに読書を進めることができることです。(ほとんどのGraded Readersは、英検準2級程度のレベル1から、英検準1級程度のレベル6に分けられています。)そして、もう1つは長くても100ページくらいに短くまとめられていることです。(レベル6で100ページ程度、レベル5で80ページ程度。) ですので、ちょっと興味を持ったら気楽に読み始めることができます。(興味があってもいきなり400ページや500ページの大作を読もうとはなかなか思わないですよね。)私がGraded Readersでよく読むのは文学作品です。ほとんどの文学作品は大作ですし、英語で読もうと思っても、古い英語や堅い英語で書かれていたりするので、とても気楽に読み始めることはできません。でも、Graded Readersであれば、読んでみようかな、となります。 私が読んで面白かったなと思うのは、まず、『Wuthering Heights』(邦名「嵐が丘」)エミリー・ブロンテの唯一の作品で、英文学の傑作とされるものですが、このGraded Readersでも読み…

続きを読む

Winnie-the-Pooh

個人的な都合でバタバタとしており、久しぶりの更新となってしまいました😅 今回ご紹介するのは、皆さんお馴染みの"Winnie-the-Pooh"、くまのプーさんです。 植物の名前やいくつかの動詞は難しいものも出てきますが、可愛らしい挿絵もありますので、多読の題材としては非常に読みやすい部類に入ると思います。プーさんファンも多いことだと思いますが、「是非一度は原書でプーさんを。」と思っておられる方は是非チャレンジしてもらいたいと思います。 童話や児童小説の中には、なかなかあなどれない濃い内容を持つものや大人をほろりと泣かしてくれるような小説も多いですが、このプーさんはの世界はそんな世界とはほど遠く、あくまでのんびり、ぼんやり、マイペースのほのぼのとした世界です。読み進めるうちに意味のあるようなないような、それでいてなんかほんわかとする独特の世界に、少しずつ引き込まれていきます。 多くの現代人がいろいろなことに追われる毎日を過ごしていると思いますが、プーさんの世界はそんな現代人に癒しを与えてくれます。英語力向上と癒しを同時に与えてくれる本ですね😊 難易度★★☆☆☆ 満足度★★★★☆ Winnie-the-Pooh (Puffin Modern Classics)Puffin Books A.A. Milne Amazonアソシエイト by

続きを読む

The First Phone Call from Heaven

あなたの亡くした大切な人から、ある日突然電話がかかってきたら? 「あの人の声が聞きたい。」「あの人ともう一度話ししたい。」そんな望みが叶えられたら、どうなるのでしょう? こんなありえないことが起こったとしたら人はどうするのか? そんなありえないことに"Tuesdays with Morrie"のMitch Albomが真摯に向き合った小説です。 人は人生においていろいろな悲しみや苦しみに出会います。愛する人を失うことはまさしく大きな悲しみであり苦しみです。そして、その悲しみや苦しみへの対応も人によって全く違います。 主人公、Sully Hardingも自分に襲いかかった悲劇とともに愛する妻も亡くしてしまいます。2つの悲しみと苦しみを同時に胸に抱いて生きています。そのSullyの住む田舎町で起こった出来事、「亡くなった人からの電話」。これは奇跡なのか、大きなペテンなのか、いずれにしても人々の心は大きく揺れ動きます。 人は決して強い生き物ではありません。弱くて助けを必要としています。そんな人々の弱くて切ない心をMItch Albomが優しく描きます。 あまりにありえない話ですので、どのようにエンディングに持っていくのか、途中心配にもなりましたがそんな心配は杞憂に終わりました。さすが、MItch Albomです。読んだ後、優しく爽やかな気分になりました。 英文もこれまでの彼の作品と同じく読みやすいものですので、ヒューマンストーリーが好きな人は是非手に取ってみてください…

続きを読む

The Sense of Wonder

"Silent Spring" にて農薬などの化学薬品の危険性をいち早く警告したRachel Carsonの遺作となったのがこの"The Sense of Wonder"。 彼女の幼い甥っ子と一緒に彼女の住む米国メーン州近くの海岸や森を探索して彼女が感じたことや考えたことがエッセイとしてまとめられています。 たくさんの自然の写真を含む本作は、Rachel Carsonの美しい文章と相俟って、普段私たちが気にも留めない自然の美しさ、自然の大切さを私たちに思い起こさせます。 21世紀を生きる私たちもテレビやインターネット、携帯電話以外にもこれだけ興味深いものが地球にはある、ということをもう一度自覚して、窓の外に目をやるべきかもしれません。 忙しいを言い訳に、あるいは経済的な理由を言い訳にいろいろなものを犠牲にしている現代人に対して、もう一度自分の生活を見直し、美しい地球を次世代に伝えるように。そして、そうすることは決して難しことではなく、ゆっくり自然の中を歩き回って自然を感じるだけでいい、というのがRachel Carsonの願いなのかもしれません。 難易度 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★☆ The Sense of WonderHarper Rachel Carson Amazonアソシエイト by

続きを読む

Morning, Noon & Night

果てしない欲望と人一倍の知恵を使い自分一代で大富豪となったHarry Stanfordとその子息の物語。 莫大な不動産を持ち、世界の大手銀行と付き合いがあり、自家用ジェットに自家用ヨット、若くて魅力的な美女を手中に収めるHarry Stanfordとその子息。金に物を言わせる父親とそれに歯向かうことのできない子供たち、その将来は如何に シドニー・シェルダンの物語らしく、それぞれの人物の過去の話をうまく挿入しながら話はどんどん展開していきます。大富豪の大金にまつわる話ですから、人間のいろんな欲望が混ざり合って波瀾万丈ですが、読み手の予想を十分に裏切りながら話は進みます。後半はあっという間にページが進んでいってしまいます。 単なる大富豪とその資産にまつわる意地汚い話に終わらせない、ミステリー要素と早い場面展開、そして余分なものを削ぎ落とした読みやすい英文は、さすが、ページターナーといったところでしょうか。 娯楽小説には違いありませんが、十分に楽しめます。 ミステリー好きな方におススメです。 難易度★★★☆☆ 満足度★★★★☆ Morning, Noon & NightGrand Central Publishing Sidney Sheldon Amazonアソシエイト by

続きを読む

Wenny has wings

ある日突然、自分と幼い妹がトラックに轢かれた。病院に運ばれるが、幼い妹と自分は明るい光に向かって飛んでいく。 ふと気がつけば自分は病院のベッドに。 妹は戻らぬ人に。 この本は、交通事故で幼い妹を失くした少年とその家族の物語です。 明るい光に向かって飛んでいたことを忘れられない少年。 そして、娘の喪失感に苦しむ両親。 少年はそんな心の内を妹への手紙として書くことにしました。 この物語は、その妹への手紙だけで進んでいきます。 突然訪れた家族の喪失。 残された家族の苦しみ。 そして、少年の心の成長。 少年の一人称で語られる物語は、あまりに切なく、哀しいと同時に、妹、そして両親への愛に溢れています。児童書ではありますが、大人が読んでも十分に感動できます。いや、大人だからこそ感動するのかもしれません。 心温まる切ないストーリーが好きな全ての人にオススメします。 難易度 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★★ Wenny Has WingsFaber Children's Books Janet Lee Carey Amazonアソシエイト by

続きを読む

Nothing Lasts Forever

医学部を卒業し、サンフランシスコの総合病院に勤務する3人の女性医師。 性格も出身地も全く異なる3人が直面する女性医師としての試練、そして、人生の危機。果たして3人の未来はどうなるのか。 シドニー・シェルダンらしく3人の過去はそれぞれ波瀾万丈で、非常に特徴的で、彼女たちを取り巻く人々も非常に個性的です。 病名や薬の名前など、普段あまり目にすることのない単語も少なからず含まれてはいますが、英文はいつも通り非常に読みやすくどんどんページをめくってしまいます。 ただ、最後の結末とそこに至る道のりを考えた際、そこまで個性的な登場人物でなくても同じだったのではないかとは思います。内容としては、娯楽ということで.楽しんでもらえれば良いのではないかと思います。個人的には、お医者さんの世界も大変だなぁと思いました。 それよりも、むしろ私たちのようにEFLの環境の中で英語を学習する者にとって、シェルダンの魅力は最高の英語多読教材であるということです。頭の中の英語回路を保つには英語を英語の語順で理解することが大切という話はいつもしていますが、そのためには多読が不可欠であり、それをキープするためにシドニー・シェルダンは最適です。何と言っても多量の英文をどんどん読んでいってしまいます。私は英文を読み足りないと感じた時は、シェルダンを読みます。 皆さんも是非、脳内の英語回路を維持、改善するためにシェルダンを読んでみてください。 難易度★★★☆☆ 満足度★★★☆☆ Noth…

続きを読む

Kwaidan

アイルランド人の父とギリシア人の母を持つ小泉八雲こと、Lafcadio Hearnが日本に移住して耳にした日本各地に伝わるちょっと怖い昔話、それをまとめたものがこの"Kwaidan"。 今昔物語や古今著聞集などが原点の日本人であればお馴染みの話が英語で語られています。 ほとんどが知っている話ですが、"Yukionna"や"Rokurokubi"、のっぺらぼうの"Mujina"、なども読んでみると再発見もあり、非常に新鮮です。"Rokurokubi"などはもともとはそんな話だったのかと今回この本を読んで思いました。 個人的には、役人が機転をきかせる"Diplomacy" や鬼の切なさが伝わる"Jikininki"が印象に残りました。 各ストーリーとも、数ページと短いので、忙しい人や長編が苦手な方も十分にチャレンジしていただけます。 日本人が日本を外国に紹介する本としては、新渡戸稲造の"Bushido"や岡倉天心の "Tea of Book"などが有名ですが、この"Kwaidan"は外国人が日本を紹介するものとして、外国人の興味を引くものだと思います。しかも、この"Kwaidan"は単なるホラー小説ではなく、物語の中に日本人の心情や日本ならではの繊細さが含まれています。西洋化されていく中で我々が忘れている、あるいは失くしてしまった古き良き日本がこの本には外国人の手によって書かれています。 ですので、単に日本に興味を持つ外国人にはお勧めの一冊というのではなく、我々日本…

続きを読む

The Time Keeper

「時間が足りない。」「あとどれだけ時間があるかな。」「時間が止まればいいのに。」など、人の生活に時間が大きく関わっています。 今回のお話は、その「時間」に関わるお話です。 太古に生きたAlli、現代に生きる高校生Sarah Lemonと大富豪Victor Delamonte、何の脈絡もない3人のストーリーが、ミッチ・アルボム氏のこれまでの作品同様、短い章立てで代わる代わる語られます。 普通に考えれば絶対に出会うはずのない3人のストーリーが絡み合い、最後には、時間の持つ意味が明らかになります。 アルボム氏の”Five people you meet in heaven" (http://learnfrombooks.at.webry.info/200812/article_8.html)は「人生の意味」に関する優しさに満ちあふれた素晴らしいストーリーでしたが、今回の作品は「時間」に関する素晴らしい寓話であり、また同時に、時間に追われる現代人へのメッセージです。 時間には意味があるのです。その意味は、この本を読んで、皆さんの目でご確認ください。 氏の他の作品同様、英語は非常に読みやすく、多読に慣れていない人でも読みやすいものです。また、上述のように、章立ても短いので少しずつ読み進める事もできます。是非、ご一読を 難易度 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★★ The Time KeeperHyperion Mitch Albom Am…

続きを読む

The Sand of Time

スペイン、バスク地方の独立を目指す革命軍と修道院のシスターが行動を共にすることに!? 奇想天外な発想ですが、これはシドニー・シェルダン氏の作品の中でも、実は私のお気に入りです。 あまり知られていることではないかもしれませんが、スペインは複数の民族から成り立つ国家です。EUの成立と共に、スペインから独立を希望する民族も実際にあります。この物語は、そんな民族の一つ、バスク民族の革命軍のリーダー、Jaime Miroとそれを追う警察のColonel Acoca、そして、その騒動に巻き込まれてしまった修道院の4人のシスター、Lucia、Graciella、Megan、Teresaを中心に進んで行きます。 それぞれがそれぞれに過去を抱え、それぞれの目指すものに向かって懸命に生きている姿が、過去の描写と細やかな心情描写を含みながら生き生きと描かれています。シドニー・シェルダンの物語らしく、それぞれの過去は決して平凡ではなく、どんどん話が大きくなります。そして、途中にラブロマンスも含んで物語はテンポ良く進んでいくので、どんどんページをめくってしまいます。 シドニー・シェルダンにしては異色作かと思いますが、物語のテンポの良さ、読者を引き込む魅力は他の作品に勝るとも劣りません。シドニー・シェルダン好きはもちろん、そうでない人も、是非、ご一読を。 難易度 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★★ The Sands of TimeGrand Central Publishing Si…

続きを読む

Peter Rabbit

Beatrix Potter氏の''Peter Rabbit''、 そのキャラクターはとても有名ですが、意外とそのお話を読んだことがある人は少ないのではないでしょうか? 短いストーリーなので英語で読むことも十分可能です。 Peterは4人兄弟の末っ子。お兄ちゃんたちはお母さんの言うこともちゃんと聞く優秀な子達ですが、Peterはあまり言うことを聞かないいたずらっ子。そのいたずらっ子のPeterは、普段お母さんに止められているにも関わらず、お母さんが留守の間にMcGregorさんの畑に入り込んでしまいます。 そして、レタスや大根を食べて満腹になったところで、なんとMcGregorさんに見つかってしまいます。どんどん追いかけてくるMcGregorさんと必死に逃げるPeter。その結末はいかに 是非、1度英語で読んでみてください。 The Tale of Peter Rabbit (Picture Puffins)Puffin Beatrix Potter Amazonアソシエイト by

続きを読む

Stanley Yelnats' Survival Guide to Camp Green Lake

Louis Sachar の”Holes” がベストセラーとなって、Camp Green Lake は閉鎖となったものの有名となり、再度、少年の更生施設として使われるようになりました、という前提で、Stanley Yelnats が当時のことを思い出して、これからCamp Green Lake に行くかもしれない少年たちに向けてアドバイスを送るという趣旨で書かれたのが、この"Stanley Yelnats' Survival Guide to Camp Green Lake" "Holes" の続編としては、ArmpitがCamp Green Lake を出てから2年後の物語である"Small Steps" (http://learnfrombooks.at.webry.info/200812/article_7.html)がありますが、そちらは更生施設を出て立ち直りを目指しているArmpit の思春期の心の成長を描く甘酸っぱい青春小説といった趣であり、それはそれで充分楽しめるのですが、単純に"Holes"の世界をもっと楽しみたいという方には、この”Stanley Yelnats' Survival Guide to Camp Green Lake" がオススメです。 Stanley がどのように考えてCamp Green Lake で過ごしていたのか、とか、Camp Green Lake で気をつけるべきこと、"Holes" の中で触れられなかったいくつかの出来事が書かれており、それ…

続きを読む

The Boy Who Lost His Face

日本語には、「顔が立たない」とか、「顔を潰された」というような表現がありますが、「顔を失くした少年」、これは、皆さんご存知、Louis Sacharの作品 仲良しの友達がやんちゃなグループに入り、それに付いていったおとなしい少年David。 その子達が近所のおばあちゃんから杖を盗もうとするのに付き合うのですが、なかなか気が乗らない。 結局その子達がいたずらをしているのを見ているだけだったのですが、なんとそのおばあちゃんに呪いをかけられて・・・ 弱気な少年の心の葛藤とそれを取り巻く友人づきあい、淡い恋心、家族関係など、思春期の少年の心の動きをうまく表現しています。 Sacharの他の作品に比べるとやや地味な印象がありますが、これはこれで充分に面白いと思います。 ちなみに、呪いと言っても、Holesのようなプロットを楽しむ作品ではなく、上述のように、思春期の少年の心の成長を楽しむ作品であることを予めお知りおき下さい。 私にとってSacharは、Wayside Story シリーズのようなハチャメチャな面白さも魅力的ですが、こうした少年の心の成長を優しく描くところにあります。個人的には、こういう話は結構癒されます。癒しのSacharと言うべきかわかりませんが、Sacharのそうした面が好きな人には、この本はオススメです。 また、章立ても短いので、多読初心者の方にもオススメできます。 …

続きを読む

Rage of Angels

''Master of Games''等で有名なSidney Sheldon の初期の作品。 どんな人生にも、希望と失望、出会いと別れ、愛と憎しみがあります。 Sheldonは、有能な女性弁護士Jenniferの成長とその後の人生を描く中で、自分の意志ではどうにもならない人生における出会いと別れ、人と人との糸の絡み合いと擦れ違いを非常にうまく、描き出しています。 弁護士の卵、Jenniferは、はじめての大事な裁判で被告側のマフィアの大物、Michaelに利用され、嵌められてしまいます。 その後、どんどん窮地に追い込まれ、弁護士としてのキャリアをあきらめそうになりますが、Adamとの出会いをきっかけに挽回。 その後は、順風満帆かと思いきや・・・。 将来有望なアダム、巨大マフィアの親玉マイケル、敏腕女性弁護士ジェニファーのその後はいかに!? Sidney Sheldonの歯切れの良い文章でテンポよく進んでいくJenifferの裁判のシーンはわくわくします。今度はどんな展開になるのか、どんどんページをめくってしまいます。まさに、ページターナーですね。陪審員が判決に力を持つアメリカの裁判制度の勉強にもなります。 英文も読みやすく、章立ても非常に短いので、洋書多読にぴったりの小説です。 また、ジェットコースターに乗っているかのようなと評される他のシドニーシェルダンの作品よりも、人物描写が細やかに書きあげられているので、落ち着いて読めるような気がします。 …

続きを読む

The Ink Drinker

''The Ink Drinker'' 皆さんはこのタイトルからどのようなものを想像されますか? このお話は、本が嫌いな本屋さんの息子のお話です。 本屋の息子だけれども、本が嫌いなOdilonくん、 することといえば、本屋の片隅に隠れて、本が万引きされるのを見て喜ぶだけ そんなある日、ちょっと変わったお客さんがやってきて、誰も見ていないことを確認すると、ストローを取り出し、なんと、本からインクを吸って・・・ あのSacharもそうですが、海外の児童書には、このような奇想天外で抜群に面白いものがあるように思います。 このThe Ink Drinkerもたった35ページ、6章構成で抜群の面白さを発揮しています この短い文章の中に、見事な起承転結が織り込まれています。 こういった面白さは、日本の児童書にはないような気がします。 多読とか英語学習といって構えることなく楽しんで読んでいただきたい1冊です。 とはいえ、熱心な皆さんのために英語に関して言うと、この本にはas if仮定法がたくさん含まれていますので、その練習にもなります。 とっても短いストーリーなので、洋書デビューにも最適です。 難易度 ★☆☆☆☆ 満足度 ★★★★☆ The Ink Drinker (A Stepping Stone Book(TM)…

続きを読む

There's a boy in the girl's bathroom.

女子トイレに男の子が なんて子供のころよく言う話ですが、これは皆さんご存知の"Holes”のLouis Sacharの作品 落第していじけているBradley。 先生からも生徒からも疎まれて、完全に開き直っている感じ 指定席はLast seat, Last Low 宿題もテストも全くやる気なし そんなある日、転校生JeffがBradleyの隣に座ることに そして、ほぼ時を同じくして若い女性カウンセラーCarlaが赴任してきて、どの先生からも疎まれているBradleyを担当することに 自分の部屋に置いている動物の人形にしか心を開かなかったBradleyがCarlaとの会話を通して、少しずつ心を開き、良い子になろうと努力していきます 児童書ではありますが、子どもだけでなく、子育て中の親御さんにも是非、オススメです。親世代の方がいろいろ感じることも多いのではないかと思います 問題児のように見えても、心の中では誰かの支え…

続きを読む

As a man thinketh

不安な社会を反映してか、占いやスピリチュアル、自己啓発本が多く出版され、やや辟易とさせられるものも多くありますが、 James Allenが100年以上前に書いた、この''As a man thinketh'' がいわゆる自己啓発本の中で依然として、トップランクに位置することは間違いありません。 この本の中には、安易な成功法のようなものはありません。 しかし、すべての人がより良く生きていくための指針が示されています。 なぜ、人生うまくいかないのだろう、なぜ、自分ばかりがひどいめにあうのだろう。 その原因は自分自身にあるのかもしれません。 自分という人間は自分が考えたようになる。 思考と性格は表裏一体である。 人間は環境を変えようと必死になるが、自分自身を良くしようとは思わない。よって、人間は変わることができない。 悪いことを考えると痛みが訪れる。 みかんを食べようと思ったら、みかんの種を植えなければいけません。 みかんの種を植えたのに、桃の実が生った、そんなことは起こりえません。 同様に、良い人間になろうと思ったら、良い思考、良い行動をしなければいけません。 非常に格調高い英文で、何度も読み返したくなる文章です。 難しいと思われるかもしれませんが、短い本なのでがんばって読んでいただきたいと思います。 また、実際に声に出して読むのも良いと思います。 以前、紹介した''How to win friends and influenc…

続きを読む

Fiesta:The Sun Also Rises

短編作家として名を知られていたヘミングウェイに長編作家としての地位を与え、へミングウェイを文壇のトップへ押し出した出世作。 戦争で受けた傷が原因で性的に不能となったJakeとその元恋人Brett、そして、その友人たちを中心に、パリでの日常から、スペインの旅行を通して、彼らの虚無的な日々が描かれています。物語全体を貫くストーリーは特になく、ひとつずつのエピソードの連続です。ここで描かれているのは、酒や闘牛にあけくれる、第一次世界大戦に参加した若者たちの戦争後の姿です。この作品によって、へミングウェイはハードボイルドと呼ばれる文体を確立しました。 私自身は、ストーリー性のない話に苦手感を感じましたが、それこそがヘミングウェイの書きたかった若者たちの虚無感、戦争がもたらした虚無感なのかな、と思います。 ちなみに、この本の表紙をめくったところに、ガートルード・スタインがヘミングウェイに言った言葉、"You are all a lost generation.''という言葉が載せられており、ここから、ロストジェネレーションという言葉が使われるようになりました。 Fiesta:The Sun Also Rises 難易度 ★★★★☆ 満足度 ★★★☆☆ Fiesta: The Sun Also Rises (Arrow Classic)Arrow Books Ltd Ernest Hemingway Amazonアソシエイト by

続きを読む

Have a little faith

吉田松陰が安政の大獄で牢につながれた時、松陰の妹が法華経の経典を送り、「大変な苦労をされているかと思いますが、法華経を読んで心を落ち着けてください。」と松陰に伝えたところ、松陰は「仏教など心の弱いものがすがるものだ。」と取り合わなかった、というエピソードを聞いたことがあります。 日本では、宗教という言葉にはなぜかネガティブな感覚が付きまといますが、それは、今回ご紹介するこの''Have a little faith''の舞台、アメリカでも同じようです。 今回ご紹介するこの''Have a little faith''、そんなアメリカ社会の中で生きてきたユダヤ教の神父、Albert Lewis が、著者であるMitch Albomに''Will you do my eulogy?''(自分のお葬式で追悼の言葉を言ってもらえませんか)と依頼するところから始まります。(Mitch Albomは、このブログでも紹介してきた''Tuesdays with Morrie''、''The five people you meet in heaven''、''For one more day''の著者です。) そして、なぜ、自分なのか?と自問自答するMitchとThe Reb(Albert)の不思議な付き合いが始まります。MitchとThe Rebの付き合いは8年間にも及び、二人の会話は、信仰についてから、お金について、自分の住む地域について、幸せについて、というように、「いかに人生を生きる」か…

続きを読む

The Giver

優れた児童文学作品に贈られるNewberry賞受賞作品。 飢えや渇き、争い、恐れ、不安のない世界。 そんな世界に住むJonasは、12歳になったとき、その勇気をたたえられ、大きな役割を与えられる。 その役割とは・・・。 そして、Jonas は未知なる世界の記憶を知ることとなり・・・。 ラストも非常に印象的です。 作者、Lois Lowryがこの作品で訴えたいことは、一体何なのでしょうか。 管理社会への反感、現実肯定、自然賛歌、勇気礼賛、など、いろいろ考えることができますが、 おそらく、読者一人ひとりがそれぞれ考えて答えを出せば良いのではないかと思います。 次世代を担う若者への期待をかけたメッセージ、問題提起と言えるでしょう。 小説という媒体を活かした非常に良くできた作品です。 決して分厚い本ではありませんが、中身は非常に濃いです。児童書と思って侮ること勿れ。 難易度 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★☆ The Giver (Readers Circle (Laurel-Leaf))Laurel Leaf Lois Lowry Amazonアソシエイト by

続きを読む

The ABC Murders

さて、前回はシャーロック・ホームズだったので、今回は、もう1人の有名な名探偵、エルキュール・ポアロの作品をご紹介しましょう。エルキュール・ポアロ、''Queen Of Crime''と呼ばれるアガサ・クリスティーが生み出したこのベルギー人名探偵シリーズの中から、今回は、''The ABC Murders''。 引退しようとしても、次々と事件が起こり引退できない、名探偵ポアロ。 そんな彼の元に、1通の手紙が・・・。 手紙の中身は、ポアロに対する挑発的な言葉があり、「アンドーバー(Andover) 6月21日 注意するように。 A.B.C.」と締めくくられていた。 警察は、よくある悪ふざけの類だと取り合わないが、ポアロはどうも嫌な予感が・・・。 そして、6月21日、予告どおり、殺人事件が・・・。 被害者は、小さなタバコ屋さんを営む Mrs. Ascher。そして、殺害現場には、ABC鉄道ガイドが置かれていた。 そして、次なる挑戦状が・・・。 挑戦状には、ベックスヒル(Bexhill)、6月25日という記述が・・・。 このA.B.C.いったい誰なのか? そして何のために殺人をおかすのか? 名探偵ポアロとA.B.Cの対決はいかに 難易度 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★☆ The ABC. Murders…

続きを読む

Sherlock Holmes

さて、映画館では再びシャーロック・ホームズが人気のようです。今度のシャーロック・ホームズは今までとは少しタイプが違うそうですが、皆さんはもうご覧になられましたか? 少年の時に憧れたシャーロック・ホームズ。 ぜひともその新しい姿を映画館で、と思っているのですが、残念ながらまだ観れていません。何とか観に行こうと思いながら、とりあえず、またもやホームズシリーズを読み返していたりします。 というわけで、今回はシャーロック・ホームズのコンプリートセットをご案内したいと思います。 このコンプリートシリーズ、全2巻でホームズストーリーが全部収録されています。 しかも、お値段なんと・・・、となるとTVショッピングのようになってしまうので控えますが(笑)、英語が得意でなくても、シャーロキアンであれば、あるいは、英語多読に興味があるのであれば、このコンプリートセット、一家に1セットあっても決して悪くはありません。 19世紀の英語、ということで決して読みやすいとは言えませんが、お気に入りの短編から少しずつ読んでみるのも1つの方法です。ホームズの息づく19世紀のロンドンがより身近に感じられます。慣れるにしたがって長編にも是非チャレンジしてください。 The Complete Novels and Stories VolumeⅠには、 緋色の研究、四つの署名、シャー…

続きを読む

Where the wild things are

映画「かいじゅうたちのいるところ」の原作。実はとーっても有名な絵本です。 短いストーリーの中に、少年のやんちゃな冒険心と、見事な想像力、そして姿は見せないながらも母親の暖かい愛が表現されており、子どもはもちろん、大人でも十分楽しめます。 少年のいかにもという感じの表情と、怪獣たちの愛嬌のある姿がこのストーリーをさらに魅力あるものにしています。 みんなこんな時期を越えて大人になっていくんですね。 『オオカミの着ぐるみを着て、やんちゃを繰り返す主人公の少年。 お母さんに怒られて、部屋に閉じ込められてしまいます。 すると、どうしたことか、少年の部屋がジャングルに変わり・・・』 Where the Wild Things Are (Caldecott Collection)HarperCollins Maurice Sendak Amazonアソシエイト by

続きを読む